農家さん紹介

farmer

勝澤農園

住所:東京都八王子下柚木


八王子市下柚木の住宅街に囲まれた場所で椎茸を栽培している勝澤農園さんにお伺いしました。
一番忙しくなる冬の時期、ビニールハウスの中ではしいたけの菌を植え付ける作業をされていました。太く重い木もあるので力仕事です。


原木は機械を使い等間隔の穴をあけた後、その中に椎茸の菌を打ち込みます。 オレンジ色をしているのが椎茸の菌です。

菌を入れた後、他の菌が入らないように溶かした蝋を塗り、蓋をします。


右の写真は菌を入れて1年経った原木。雨に濡れて成長しないようにシートで覆っています。中を覗くと、がまんできずに顔を出した椎茸を見つけました。


原木は椎茸を収穫し始めて3年経つと、養分がなくなり収穫量も少なくなります。そこで原木を雑木林に置き、自然の雨で発生させたものを天日干しにします。 最後の仕上げに、保存性を確実にする為に薪ストーブ(原木を燃料にしています)を使い本乾燥します。
三月のお彼岸の頃が干し椎茸作りの最盛期。この時期に作った物を一年を通して販売しています。

震災前は福島県産の原木を使っていましたが、現在は山梨県で育ったコナラの木を使って栽培しています。 昭和40年頃は近辺の山の木を使っていましたが、今は適齢期を過ぎているので難しいようです。 西日本では原木にクヌギを使うことが多く、しっかりとした肉厚のしいたけが育つようですが、現在は品種改良でコナラでも肉厚になるとおっしゃっていました。
1日に30kgをイトーヨーカドーや道の駅などに出荷しています。

30年前、八王子には約40人の栽培業者さんがいましたが、今では勝澤農園さんを含め8人まで減少しているようです。




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